惑星探査機

数学のこととか

複素関数論 - (1)

Rouché の定理

 C を閉 Jordan 曲線とする. このとき,  C の内部で holomorphic な関数  f,  g について  C 上で  g \lt f ならば,  f f + g について, これらの  C の内部での零点の個数はおなじである.

このことの説明をおこなうと, あきらかに  f(C) (f + g)(C) は原点を通らないホモトピーでつなぐことができる. このとき,  \int_{f(C)} \frac{1}{z} \mathrm{d}z f C の内部での零点の個数をあらわす.  f + g についても同様であり, よって示された.

写像原理

 f の零点  a について,  a の周りには零点がない. よって,  a をとりかこむ  C であって  |f(C)| \gt R なる  R が存在する. このとき Rouché 定理より  f をいくらか摂動させても零点はあり続ける. よって  f は open.